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神の化身。

2009/01/25 15:53
素敵なギャグマンガ日和の動画を発見してしまい、そのお話にそった小説を書いてみた。

本家様はこちら






追記にて。

因に、少し内容が変わってる上に、把握できてない箇所が多分たくさんあります。
把握してるつもりではあるんですけど、きっと出来てません、すみません。
それを了承した上でお読みください。
太子サイドで行ってますんで、話口調になってます。
それでは、どうぞ。

少々書き直しました。

妹子、私はね、いつも独りぼっちなんだ。

誰と話していても、誰と何かをしていても。

何も感じないし、自分が空気を吸っている事さえも忘れてしまうんだよ。

子供の頃はそうでも無かったように思う。

王子、才児、寵児、神童等と呼ばれ、周りは誰もが私に従い、町を歩けば皆がみんな私の後に続いた。

友達も多かったし、国民たちには祝福されて生まれたし、本当に私はしあわせだったんだ。

このまま才を咲かせ続け、私は摂政になって、苦しんでる人々を救えると思っていた。

だけどね、妹子。

そんな心地よく都合のいい事がいつまでも続く事なんて無かったんだよ。

私は自分を慕い、集まってくる者たち意外に、その者たちと同様に集まってくる異形の者が見えるようになっていったんだ。

いつしか、その異形の者たちが普通に存在し、他の人にも見えているのだとそう思い込んだんだ。

もちろん、そんな者たちが普通の者には見える訳がなかった。

”見えない者”と話して、顔色があちらこちらに変わる私を見て、誰もが目を疑ったはずだ。

妹子、お前でさえも私の異変に気づいて、私が話す事に戸惑いを覚えていただろう?

今まで私に仕えてきた者、慕っていた者、友達。

幾多の人々は、私に普通の者たちが見ている現実に私を引き戻そうと努力したが、無駄だという事に気づき、どんどん私から離れていったよ。

最後には異形の者と私だけが取り残された。

そんな中、妹子と随へ行く事になった。

余りにも奇怪な行動ばかりする私を見て、国民たちの私への支持は無に等しくなっていった。

私が居ても居なくても、この国は何も変わらないし、むしろ一つの重荷が無くなって、清々した事だろう。

やがて私は野に静かに生える、誰にも振り向いてもらえないような雑草と同じ存在となり、お荷物として妹子についていく事になった。

それはお前も覚えているだろう?

近頃、随の皇帝が豹変し、国民から何もかもを奪い、荒れ狂っているという変な噂を聞いていて、私は随へと行き、その事実を確かめたいと思っていた所だった。

ならば私は、皇帝によって苦しめられている随の人々を救うべく、随に行こうと決心したんだっけ。

皇帝を倒せば、随の人々は救われる。

そう考え、妹子、お前との長い旅が、公には国書を届ける旅が始まったんだ。

道中、何度かお前は私の事を殺そうとして、剣を手に隠し持っていただろう?

だがお前は殺さなかった。

殺そうとするどこか、お前は私にすぐに見つけられるような位置で剣を隠し持って、私が気づけば即座にしまっていたのだから。

異形の者を見える私でも良いと、いつまでも慕っていたお前の事だ。

きっと馬子に私を殺せとでもいわれたのだろう。

王子、才児、神童、こんな肩書きに合う、華やかな最後を迎えさせる為に。

私の所為で、お前の手を汚してしまうと思うと、ぞっとした。

もし私を本気で殺そうと手をかけたのなら、私の為に汚れないでくれと、華やかな最後などいらないと、きっとそう告げていたに違いないだろう。

そうしているうちに、お前まで見えてしまうようになったんだろう?

誰もが語らなかった、私の幻影を。

フィッシュ竹中さんに、宇宙人に、ゴーレム吉田さんに貧弱男に、調子丸・・・。

随の皇帝に合ったとき、それははっきりと明らかになった。

私には、随の皇帝が、異形の者・・・タコの様な宇宙人に見えていた。

それも私にとっては日常的だったから、あまり驚きもせず、国書を皇帝に手渡した。

「日出ずる処の天子 書を日没する処の天子に致す

恙無しや・・・」

ここまで読み上げ、何が気に入らなかったのか、皇帝は書を妹子へと投げ捨てた。

それを妹子が手で叩いてこちらへと方向転換させた物が、私の顔面を直撃する。

妹子がなぜ気に入らないのかを聞いていたが、国書を顔面に食らった私はちゃんと聞く事ができなくて、そのまま二度とくるなと追い出されてしまったっけなぁ。

妹子になぜ皇帝が国書を投げつけてきたのかを聞くと、どうやら自分の国を一番強く、世界の中心だと考えていた随は、「日没する処の天子」と書かれた事で、こちら側より弱いと言われていると勘違いし、腹を立てたのだと言うのだ。

さらさらそんな気がなかった私は、妹子と共に謝りに、もう一度皇帝の元へと向かった。

妹子にも言われてしまったが、もう少しへり下った文を書くべきだったのだ。

いざ付いてみると、私と妹子はツンデレで、中々謝る事が出来なかった。

プライドという物がある故に、妹子とどっちが謝るかと競っていると、ふと、手土産を持っている事に妹子は気づく。

「ほら、太子。」

そう言われて、私は道中若者が持ってきてくれた塩を皇帝に手渡そうとした。

偶然にも躓き、私は皇帝の頭にそれをぶちまけてしまった。

すると不思議な事に、皇帝が溶けていくのを見てしまった私は、これは随の人々を助けるチャンスだと思い、皇帝に塩を力強く投げつける。

必死に、何度も何度も。

そうしたら、妹子も一緒になって塩を撒きだした。

いつものように、お前は私に「何塩撒いてんですか。そんなんで人を倒せる訳がないでしょう。」とでもいって即座に私を引っ張ってやめさせようと意地になると思っていた。

だけど妹子、お前は見えていたんだな。

私が見ていた者と同じ、奇妙に怒り、椅子にどかっと腰掛けている大きくタコを象った異形の者が。

「太子、なにもぼーっとしてんですか?早く撒かないと、あのタコ逃げ出しますよ!随の人々がこいつのせいで苦しんでるのは僕も解ってるんですよ、一人で戦おうとしないで下さい!」

とか言って。

今までそんな事、異形に携わる事を、自分から言った事も無かったのに。

最初は理解者が出来た様で私も嬉しかったよ。

一緒に同じ者を見て、戦って、共に人々を救う事の出来る理解者。

こんな人間は、一生私の前に現れる事は無いと思っていた。

お前は、最初で最後の存在だったよ。

小さく溶けていく随の皇帝を見ながら、妹子が必死になって皇帝に塩を投げつけているのを見て、不覚にも私は心の中で小さく笑った。

宇宙人で、人間の殺し方とは違うと言えど、それを軽くやってのける自分を、ましてやそれを妹子がやっているのを見て微笑んでしまう自分が、とても醜いと思う。

だけど、妹子が私と同じ者が見え、それを必死に理解しようとしてくれた事が何よりも嬉しかった。

自分に嫌悪感を抱く事以上に、その思いは強かったのだ。


そんな事に全く気づかない妹子は、随の皇帝が完全に無に成ったのを見て、とても無邪気な顔でこう言ったんだ。

「やりましたね、太子!これで国民たちも救われるはずです。」

ああ、そうだね妹子。

私たちは、随の国民を救ったんだ。

この事を喜ぶべきなんだろうね?

でもやっぱり、お前の手を汚させてしまったね。

本当は私一人で戦うつもりだったのだけれど・・・。

もちろん、妹子と巫山戯合って、共に同じ者を見る事は他にも無い幸せだったし、これまでにないほどもったいない出来事だった。

だが、それでは私と解り合えている妹子が今度は変な目で見られ、私と同類の立場におかれてしまう。

これ以上は、私の所為で妹子に迷惑をかける訳には行かない。

皇帝を倒したときだって、妹子は無邪気に笑っていたが、本当は辛かったんだろう?

そう考えると、いつでも私は独りだった。

だから私は、自分の見える幻影たちを、すべて夢にしてしまおうとしたんだ。

そうすれば、妹子は誰にも不信感を抱かれずに、私と共に話す事が出来るから。

私が一人で居ても、孤独にならないから。

どうやら、随の皇帝に仕えていた者は、どこからか来た宇宙人によって洗脳されいたのだが、私たちが倒した事により、その洗脳は溶けたのだと言う。

本当の皇帝は後に長安で発見され、少しずつ、随は元の姿を取り戻していったようだ。

私はそれを知って、もっと人を助けたい、私の出来る限りの力で。

そう強く願ったよ。

それには妹子、お前の力が必要だった。

ずっと、側にいて、笑顔を見て

穏やかな時間を与えてくれるお前が、必要だったんだ。

だけどやはり、そう上手く行くようには、人生は作られていない。

何もかもを夢にしてしまおうとした私は、努力したはずだった。

それでもこっそりと夜抜け出して、異形の者たちと会話をする。

夢の中の事のように置き換えてでも、異形の者たちと少しでも関係を残しておきたかったから。

それを、こっそりと私の知らないところで伝達する者が居た事に全く気づかなかったのだ。

私は、国民全員の目が、私の行動に目を向けているなどと、このごろの扱いから忘れ去っていたのだ。


ある日、私の挙動を制すべく、正論を述べる者たちは、医師の一群を連れ、私の前に立ちはだかった。

国民たちからの不信感、胸に矢の様に刺さる哀れんだ眼が、長年に渡り私に向けられ、ようやく医師たちから診察結果が告げられる

「太子、貴方はただの異常者です。」

何年も続けられた診察の結果が、異常者、だ。

私は一生かけても治らない病気にかかってしまったんだ。


正式に異常者だと認められ私は、幽囚の刑となって、この牢屋に閉じ込められてしまったのだ。

「ほら綿の服を羽織りなさい」「貴方はいつか王だから」「大丈夫みんな待てますよ」「ずっと貴方が戻るときを」

心にも無い彼らの言葉、変な事を叫んで暴れないように、自分が王だと思わせ、安心させるだけの為に用意された綿の服、どうせ治らないだろうと言う思いを秘めた、上辺だけの言葉。

これらの言葉は、一生治らない病気を患ってしまったと誰よりも解っていた私に、どれだけの苦しみを与えた事だろうか。

この言葉が、少しの希望の光を全部全部覆い隠してしまった。

時折、妹子が私を訪ねてくるが、いつでも馬鹿にせず私の話を真剣に聞いてくれた。

毎晩夢に見る、異形の者の助けを求める声、救えずに死んでいった者たちの高く低くて、酷く耳に染み付いて振り払えない声。

妹子、お前にも聞こえるのだろう?

この者たちの怒濤の悲鳴が。

あぁ、す、すまん。

ゆ、夢・・・見てたんだ。

それを夢だと言い張っても、ただただ胸が痛くて苦しくて、どうして私がここにいるのか全く解らなかった。

「ええ、太子。聞こえますよ。本当に凄まじい悲鳴ですね・・・。
如何しましょう?」

今苦しんでいる者がたくさん居るのに、なぜ私はこんな処で、お前と話しているのだろうな、妹子?

もう王になれなくても良い、悲しい者が皆救われるなら。

私は一人でも良い、だから、だからどうかここから出してくれ。

「はぁ・・・やっぱり助けにいくって言うんですね。
そんなに自分はボロボロで、今にも消えそうな顔してるって言うのに。
弱いくせに口だけは立派なオッサンだよ・・・事実でしょ?」

妹子・・・すまな・・・。

「今謝ったら本気で殴りますよ、太子。迷惑は慣れています。貴方はそのままでいいんですから。

そうだ、太子。

気晴らしに旅にでも行きましょう。」

・・・妹子。

お前まで巻き込む訳には行かない。

お前はここで、皆を守ってくれ、お願いだ。

独りでも寂しくなどない、逃がしてくれるだけで良いんだ。

「馬鹿ですよね、太子は。
あんたは一人じゃないし、僕はあんたと一緒が良いんですよ。
今まで一緒に行動してきて、一生かけても、いえ、生まれ変わってもあなたにお使えすると誓った。
僕も行きますよ。
僕にとって、貴方は一国の王同然の存在なんですから。
死ぬときも一緒です。
ほら、行きましょう、太子。」

そういってお前はクローバーを、私に差し出してきた。

受け取って私は僅かに微笑む。

この者ならいつでも私と居てくれる、決して裏切りはしない。

勇気を出して、この手を取ろうか。

手を伸ばしかけたその刹那、目の前が真っ赤に染まった。

一瞬の出来事に、私は思考が追いつかず、目を白黒させるばかりだった。

ノイズのかかった映像が、何枚も何枚も休む事無く流れてゆく。

そして、なんとか状況を脳が読み込んだ。

・・・真っ赤なそれは、妹子の全身を覆い、長くのびた剣は地面に横たわる妹子の背にしっかりと埋め込まれている。

そう、ちょうど心臓が或る辺りだ。

きっともう助からないだろう、そう思った。

私を理解する唯一の存在が、今目の前で 

殺されたのだ。

あぁ、妹子?

私は何か間違っていたかな?

ただ見えない者も巻き込んで、皆で解り合える世界を作り、平穏に暮らしていたかっただけなのに。

人々を助けたいとそう願った。

ただそれだけなのに。

何故こんなひどい仕打ちが待っているんだい?

お前だけが私の救いだったのに。

一緒に死ぬと誓ってくれたんじゃなかったのか?

ならばせめて、同じ場所で死んでも良いかい?

死んだ世界で、お前と共に見えない者たちと穏やかに静かに暮らすのも悪くないだろうね?

死んだ世界でも、お前は私をまだ王だと言ってくれるだろうか?

だったら、私は喜んでお前の後に続こう。

私の顔は自然と笑みを浮かべ、目からは甘い様な苦い様なそんな物が静かに頬を伝っていた。

クローバーの持っている手を、一度だけ強く握り、妹子に刺さった剣を引き抜いた。

そして、自分の心臓をを目がけて、剣を振り下ろす。

瞬間、何も見えなくなった。

妹子が未だ意識ある中で私に何かを言ったようだが、私の意識が遠くのが先だった。




後に人々はこう語った。

太子はまさに神の化身だと。

妹子はまた、神の化身に最後まで仕えた唯一の従者だと、その名は語り継がれる。

聖徳太子と小野妹子が、閻魔により天国へと行く事を許され、異形の者と話をしても受け入れられる世界で、時には困っている者を助け、永遠な幸せを手に入れられたかどうかは知らないが、二人の葬儀の時の死に顔は、まさに楽しげで、幸せそうだったという。




此れにて 完


ほんっとすみませんorz
半日で書いたため文がとんでもない事になってます。
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